多摩川野焼き土器作り大会



川崎市高津区で開催されている多摩川野焼き土器づくりの様子を細かくお届けしています。どうぞごゆっくりご覧ください。     

私の住んでいる川崎市高津区では高津区主催の
陶芸教室が毎年開催されます。

なかでも注目なのは隔年で開催される野焼き土器づくりです。
1984年より陶芸家の村主武先生が中心となり
多くのボランティアスタッフの方々のお力で
現在まで続いています。


川崎市高津区は陶芸家:濱田庄司ゆかりの地であり、岡本太郎の母である岡本かの子を生んだ街です。
多摩川沿いには太郎がかの子にささげた「誇り」という名がつけられた彫刻があります。また川沿いからは多くの縄文土器が出土されています。

村主武先生は川崎市にお住まいで、高津区内の高校でも教えられています。
陶芸の楽しさをたくさんの方に知ってもらえるよう多くのボランティア活動をされてします。
お子さんがかの子の実家の病院でお生まれになり、また太陽の搭の制作にスタッフとしてかかわられたこともあり、この街にご自分のできることを少しでも伝える為に土器づくり大会を始められたすばらしい先生です。


多摩川野焼き土器作りは土の採取から始まり、粘土づくりも自分の手で行い、器をつくり、最後に多摩川の河原で野焼きを行います。
古代の人たちが造ったであろう土器づくりの体験を味わうことができる素晴らしいイベントです。
これは1998年の野焼きの様子です。



<第1日目>

土器づくりの説明と土の採取


高津区役所の一室で初めに土器づくりについての説明です。
4回にわたる陶芸教室です。
先生は最近、陶芸での交流でクロアチアに出かけられました。
その時のスライドを見せていただきました。
言葉は通じなくてもこのような絵を描いて日本の陶芸についてクロアチアの方々に伝えたそうです。
これならばわかりやすいですよね。
スライドと写真で陶芸について熱く語ってくださいます。
先生のお話が終わり、外に出て土の採取です。
近くの建築現場から出た土をこうしてポリ袋に入れて持ち帰ります。
これを細かくするのは次週までの宿題です。
この土のかたまりを・・・サラサラの砂状にする・・・
え〜 たいへんそ〜う。